代替溶剤思考 → ゼロエミッション思考は時代の要請です。
--- 溶剤はワークによって基本的に変化を起こしません。
★ 代替溶剤と言えども環境への排出は避けるべきです。
--- 塩素系溶剤も当時は問題ない溶剤と考えられていました。
★ 溶剤の流れの全てを制御・管理し、排出を抑制します。
--- 排気溶剤・廃油中溶剤・・すべてです。
★ 溶剤の持つ欠点を装置・システムでカバーし、ワークに最適の溶剤を使えるようにします。
--- 塩素系・フッ素系・炭化水素系・・・・すべてOK
ケンテックPCS装置はゼロエミッションを可能にしました。
★ ケンテックPCS装置は完全密閉型装置です。→ 装置への空気の流入、装置からの溶剤ガスの排出はありません。
* 水系界面活性剤はリサイクルが困難でCO2の発生量も多く、ゼロエミッションには不向きで、
排水による富栄養化等環境への影響をなくすことは基本的に困難です。
VOP規制、PRTR、ISO-14,001、オゾン層、温暖化、有機則、大気・排水規制等に対応する有力な武器になります。
★ 水切り装置での溶剤は勿論、排水アルコールのリサイクルによる密閉化を達成しました。
PCS装置は密閉化により以下の効果が得られました。
★ 使用溶剤の種類に制限を受けません。 (水系界面活性剤はリサイクルが困難で不向きです)
* その時の最適溶剤に入れ替え使用出来ます。全ての溶剤の兼用機です。
塩素系で開始して将来炭化水素系に入れ替え使用、その逆もできます。
* 将来、新しい溶剤が開発されても入れ替えて使用できます。
* 高価な溶剤を使っても極めて低い溶剤費ですみます。
★ 空気中の水分・粒子の取り込みがありません。
* 洗浄シミ。装置腐蝕の防止。
* ドライの状態が維持できます。 溶剤の加水分解を防ぎます。
* 排水が出ません。
標準仕様での溶剤バランスを下図に示します。
ケンテックPCS装置は、可燃溶剤も安全に使用できます。
★ 少ない窒素ガス補給で、安定した不燃雰囲気を容易に、確実に維持できます。
★ 特別な技術で高沸点溶剤(炭化水素・NMP・グリコール系等)も常圧で、沸点以下の温度で蒸気洗浄・溶剤精製が出来ます。
従来の真空方式での蒸気洗浄・溶剤精製は、装置漏れが生じた場合に、空気流入による爆発の危険性があります。
★ 炭化水素溶剤でも、ワークの液溜りの排出操作と、安定した不燃雰囲気での高温真空乾燥により確実に乾燥します。
★ ケンテックPCS装置は、どのようなワークも扱えます。
★ ケンテックⅠ型
大型・重量物・長尺・板状/バッチ型・セミ連続のインライン化がOK。
処理工程の順序入れ替えや工程毎の処理時間変更もOK。
★ ケンテックⅡ型
定形ワーク(バスケット)/多量ワーク/タクト送り連続型/ 工程順序固定/処理時間均一
★ 多様な洗浄方式が取り入れられます。
--- 高圧シャワー・超音波・噴流・遥動・加圧噴射・バレル・バブリング等の方式も容易に採用できます。
★ ケンテックPCS装置は、シンプルです。